チャン・イーモウの「初恋の来た道」。切なかった。
しょうもないコピーライターあたりがあっさり感動の大作とかつけそうな、所謂泣ける話なのだけど、泣ける映画なんかよくあるのでそこに興味はなくて、そうするとチャン・ツィイーが恐ろしく若いという2日連続で一点突破映画になってしまった。
この映画は父の訃報を聞いた息子が母の元に戻る白黒映像で始まり、息子と母親が久しぶりの再会をしても白黒のままで、母の恋愛を振り返る過去の映像になって初めてカラーになるのだけど、こういう回顧的というか、昔を肯定するような演出はなんか切なくなってしまう。母親の夢であった、息子が教壇に立つということもかなってしまったラストの後(この映画で唯一現在のカラー映像がスクリーンに展開される)、母親はどう生きるのだろうか?こういうのってなんとも切ない。
中国の自然は毎度毎度美しいですよ。
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