シュヴァンクマイエルの不思議な世界

 何度でもシュヴァンクマイエル。コンプリートを目指す。
 いつものことながらグロさが気持ちいいんだけど、このグロさというのは大人的というか、子供は多分グロテスクや残酷とは思わない種類のものなんじゃないかと思っている。それがどこから来るかというと、子供の時の記憶になるのだけど、弟がウルトラマンだの仮面ライダーだのの塩ビやダイキャストの人形で遊んでいるのだけど、傍から見るとかなり残酷としか言いようのない遊び方をしていて、それは、まあ戦わせているのだけど、そのときにたこ紐で人形の首を縛ってそれを吊り下げてみたり、遠くに向かって放り投げてみたり、そんなことをしていた。
 そのとき既にある程度おじさんになっていた私からすれば「残酷」と形容される行為だったが、弟からすると違ったように見えていたのだろうし、シュヴァンクマイエルのグロさや残酷さはこれと近いものなのじゃないかなと勝手に思っている。
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