せかいのおわり

 風間志織の「せかいのおわり」。かつて観ているはずだけど、エントリに感想を残してなかったので、初エントリ。なんともつかみづらい、嫌いな人は嫌いだろうな、その気持ちわかるよ、そして私もそんなに人にお薦めできるような映画ではないなと感じた。
 まあ、20代から30代にだけ許されるような、ゆるい空気の生活の中で社会性に乏しい(「私は髪を洗うために生きているんじゃない」なんて言っちゃうような)はる子と、Mr.ナンパの慎之介を軸に物語が流れていく。アルバイトを始めたり辞めたりのはる子。盆栽屋で働きながら、ナンパしてはセックスして、女の子の名前も覚えていないような慎之介。何かが始まって、何かが終わる映画ではなく、これまで通り時間は進み続けていくというフローの映画。
 個人的に共感できていないのは、多分、前述の「ゆるい空気」から隔たったところに、今の私は居て、その「空気」の特権性を妬んでいるんだと思う。
 私もつまらない人間になったものだと思うのです。

せかいのおわり [DVD]

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P.S. 昔のエントリあった。こんなに人間の考え方って変わるのかといういい見本
http://d.hatena.ne.jp/creep_in_jp/20070822

P.S.2 長塚圭史がいいのは同意