モテキ

 ドラマ版の方のモテキ。漫画版に増してハイコンテクストな楽しみ方もできるようになっていて、大根仁おそるべし。今更ながらハロー張りネズミを観ようかなと、そう思わせてくれるくらいの出来でした。
 原作は音楽からのハイコンテクストな楽しみ方も用意されているわけだけど、ドラマ版は映像作品であることを生かして、映画からのハイコンテクストな楽しみ方が+αされている。これは非常に楽しい。
 2017年にこれを観ると、東京タラレバ娘との対比をしながら観ることになった。

モテキDVD-BOX (5枚組)

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WOOD JOB! ~神去なあなあ日常~

 矢口史靖監督、WOOD JOB!。プライムビデオにて。
 言いたいことはほとんど、ライムスター宇多丸のウィークエンド・シャッフル内、ムービーウォッチメンで取り上げられた時に語られている通り。
 基本的にポニーキャニオンに毒された監督という偏見メガネで矢口史靖を観ているので、まあなんとなく感で期待せずに観たのだけど、これは快作。
 この映画について何か一つだけ語れと言われれば、間違いなく伊藤英明の日本映画界における至宝感について語らざるを得ない。全く見当もつかない人に説明するとすれば、デ・オウのCMの伊藤英明が物語の中で観られますよと、そういうことです。

女の子が死ぬ話

 柳本光晴の女の子が死ぬ話。Kindleで。
 第1話、物語のすべてをセリフと、登場人物の独白とによって読者に説明していく様を読みながら、こいつはクズなのかと思っていたのだけど、話が進むにつれ、作者が成長していくというのが手に取るようにわかる。
 ただ、画は下手。
 こんなに稚拙な技術で紡ぎだされたものなのに、なにゆえこんなにも心を震わせるのだろうか。

モザイクジャパン

 坂元裕二脚本、永山絢斗主演、WOWOWドラマのモザイクジャパン。プライム・ビデオにて。
 ↓で岡室さんが褒めていたので気になって一気見。なかなかドライブ感があって面白かった。只野仁が終わって以降ご無沙汰の、毎回乳首が見えるエロドラマです。
ch.nicovideo.jp
 舞台はど田舎萬曜町。永山絢斗演じる主人公の地元である萬曜町に戻ってきて、GX証券なる企業に勤め始めるのだが、オフィスでAVの撮影が始まる・・・どころか、GX証券の母体GALAXYZはAVメーカーであり、恩師も両親も旧友もみなGALAXYZでモザイク職人やったり男優女優汁男優やったりしていたというところから始まり、飲み込まれていくというお話。

  • エロに関する日本独特のタテマエ/本音構造への批評
  • 疲弊する地方問題

が織り込まれながら、演劇かのようなメッセージ性の強い朗々としたセリフ回し(特にブレイク前の高橋一生演じる九井社長)に聞き入りつつ、楽しめた。(8話しかないし)
 まあ、発想の枠自体は明らかにDMMからアイデアを借りてきている。

モザイクジャパン(本編ディスク2枚組) [DVD]

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テオ・ヤンセン展 人工生命体、上陸!

 テオ・ヤンセン展。おそらく東京で開催したら、この人の入りでは済まないはず。
 開館時間内で1時間ごとに作品を動かしてくれる(風の代わりに一部を手で動かしてくれたり、コンプレッサーで圧縮空気を溜めたり)。あの大きさのものが、動いているさまはなかなかに壮観。個人的には時計の機械部品が動いているのを思い浮かべた。
 一方で、細部の仕上げはなかなかに欧米感が強い。ストランドビーストの関節に当たる部分などの塩ビ管端面の処理には基本的に無頓着である。でも、ちゃんと鮮やかに動くし、ある種の美が宿っているんだよな。
テオ・ヤンセン展 - 三重県立美術館 開館35周年記念ll

結婚できない男

 阿部寛が偏屈な建築家、国仲涼子が建築家の隣の部屋に住むトヨペット店員、夏川結衣が未婚の女医を演じている結婚できない男。2006年夏のドラマをプライム・ビデオで。
 さすがに建築家の偏屈さが常軌を半端じゃなく逸していて、感情移入はできない、そういう不思議なドラマであるのだが、女側からと男側からと結婚という幻想に正直に向かい合うという主題については、いいものがあったように思う。
 カメラワークが主張していてうざい。不用意にズームしたり横移動したりする印象。でも、一番最初に気になった、第1話の桑野とみちるが隣に住んでいることを説明するシークエンスで、マンションの外から2部屋を映し出し、ズームアウトしてどんどん画角が広くなっていく映像に対して、これは盗撮している奴しか見れない映像で意味不明と思ったのだが、後で意味が付与されてごめんなさいと思ったりとか。なんとなく無意識にそうなっちゃった感がぬぐえないが。

結婚できない男 DVD-BOX

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アオイホノオ

 プライム・ビデオにてアオイホノオ一気見。面白かった。
 原作の島本和彦大阪芸大で過ごした日々を元にしたかどうかは知らないが、各回の冒頭に示される通りフィクションらしいです。引用として、漫画の白黒のコマがそのまま参照される恐ろしいドラマだった。カメオ出演軍団が、本人でない役で多数出演している。高橋留美子にすごいこと言ってみたり、庵野秀明にひたすら挑戦的に攻め込んでみたり、あだち充を自分のミューズ的に崇拝してみたり、すごいことになっている。そして、主人公焔モユルを演じている柳楽優弥の圧倒的に過剰な演技。鼻孔の全開感。

アオイホノオ DVD BOX(5枚組)

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テレビの見る夢 − 大テレビドラマ博覧会

 早稲田大学演劇博物館にてテレビの見る夢 − 大テレビドラマ博覧会。
 基本的には面白く、肯定的に見た。時間軸の中で、主に脚本家に触れながらドラマの概要を眺めていくという展示だった。そういうのは論文読んでくれってことなんだとは思うのだけど、やっぱりもっと批評的な面に触れたかった。
 印象的だったのは、

  • 昔の資料が圧倒的に残っていない(映像音声もさることながら、本も)
  • フジテレビがドラマを牽引していた、そんな時代も確かにあったと改めて思い起こさせられた

そんなこと。
enpaku 早稲田大学演劇博物館 | テレビの見る夢 − 大テレビドラマ博覧会
 山田太一展も催していたので、八千草薫の若いころを見た。
enpaku 早稲田大学演劇博物館 | 山田太一展

AMBIENT 深澤直人がデザインする生活の周囲展

 パナソニック 汐留ミュージアムにて。
 プロダクトデザインの展示で、しかも入館料1000円取って、プロダクトに触れないってどういうことなんだろう?
 深澤直人のプロダクトって、「使う」ものではなく、見物するものなの?パナソニックの理解はそういうことなの?ケチ臭いこと極まりない。マットな質感や、ガラスの質感や、木の質感や、深澤が行ったテクスチャのデザインは見物するためのものなのかしら?
panasonic.co.jp

アピチャッポン・ウィーラセタクン 「Memoria」

 SCAI THE BATHHOUSEにて。
 彼の作品らしい、つかみどころのないような。
www.scaithebathhouse.com