WATARIDORI

 ジャック・ベラン監督のWATARIDORIを見た。制作費20億円、撮影期間3年をかけ、主に渡り鳥たちを記録したドキュメンタリー風味の映画である。わずかにCGが使われている以外は全部ロケで、鳥たちを追っている。
 見て思ったのは、何よりもまず、美しい、ということだ。生きるために生きるというような、純粋な鳥たちの美しさを感じた。実際には作られたものなのだが、それを感じさせない、スケールの大きい、こだわりのある映像が見れる。
 淡々と映像と音楽が流れていくので、ちょっと退屈になり、食べながら、掃除しながら見ていたのだが、映像と音楽の美しさに集中してしまうことが何度かあった。家の14インチのテレビで見たのが非常に惜しい。なんというか、集中してみるよりも、環境みたいな扱いで、壁とかにずっと垂れ流し的に映してたらいいだろうなと思った。メイキングも見てみたい。