3年くらい前に友達に勧められておいて、読まずに放置してきた本。
確かにおもしろいと言えばおもしろいんだけども、ある特殊な世界を提示するための前半部、設定が退屈で読むのがめんどくさいと何度も思ってしまった。これは小説としてやはり致命的なことだと思う。
設定が提示されてしまえば、登場人物の心理描写は巧みだし(普通と言えば普通だけど)、理知的なストーリー展開がなされておもしろい。
それだけかな。
- 作者: 北村薫
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/06
- メディア: 文庫
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