小川洋子のシュガータイムを読んだ。何と言ったらいいかまとめられない話だった。
ふとした精神のバランスの乱れから、主人公のかおるの食欲が異常なほどのものになった。そのことと共に彼女の周りに起こったいくつかの事柄が、嵐(と言うにはあまりにからりと書かれているが)が過ぎ去るように始まりと終わりを持って書かれている。今なら、お涙頂戴的にかかれるだろう事柄が、なかなかにさっぱりと書かれていて、あっさりと読んでしまった。異常って、こんなもんかも知れないなと思わせる、何か深読みを拒否するような小説だった。なんだろうこの感じ??
- 作者: 小川洋子
- 出版社/メーカー: 中央公論社
- 発売日: 1994/04
- メディア: 文庫
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