雑記

 俺みたいな友達いない病の患者でも、この季節になると多少の別れはあるもんで、黄昏な心持ちになる。別れってやつは大抵新しいスタートの裏返しなわけで、本当は次のステージに進んだことを祝うべきはずなのに、そういう大局的な観点は小者にはなかなか持てず、エゴイスティックに寂しくなったりする。別に近くにいたって大して顔つき合わせているわけでもないのに、ちょっと遠くに離れることに感傷的になるのはなんでなんでしょう。本能的な何かなのかと思いつつ、感傷を頭の隅に追いやって、やらなきゃいけないことをするという因果な生活に飽き飽きな今日この頃。
 新幹線やジェット機みたいに時間距離をある程度お金で変える時代になっても、物理的な距離というのを本能的に除外できないなんて人間ちゃんは下らなくて面白いもんだ。