山下敦弘の松ヶ根乱射事件。よかった。
地方・日常・何者でもない登場人物たちが描かれる。薄められ、引き伸ばされた生活、ボケてしまった祖父、だらしない父、しかれない母、口うるさい姉、ふらふらしている双子の兄、そして一応警察官である自分。何かあればすぐうわさになる閉じた世界。何もない日常でありながら、それはたくさんの緊張の上に成り立っているわけで、よそ者の男女が訪れることで、物語が動きはじめる…かと思いきや、まあ結局は落ち着くところに落ち着く。そこが、真実味のあるところで、まあ見方によっては人生にドラマなんてないんだよなーなんて思う。
オチはオチだね。個人的には三浦友和はあたっていると思う。年配で三浦友和に対して色がついて見える人にとっては受け入れがたいキャラかもしれないが。
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