国立新美術館にてクリスチャン・ボルタンスキー – Lifetime。
儀式的なものの文法?みたいな概念に思いを馳せるような、そんな展示だった。
というのも、会場は一貫して荘厳そのもの。それが、形式によってもたらされていることは明らかなのだけど、では、その形式とは何か?
会場が全体に薄暗く、証明としては灯りの色に近い電球を用い、展示の色が主に単色or淡色で構成されている。おそらく上述のどれもが、荘厳さに寄与しており、会場を儀式の式場的な空間たらしめている。
作品そのものも遺影的であって、いかにも死を想起させるものなのだけども、上に記したような空間設計も死=>葬式を想起させ、結局作品は各々ではなく会場全体であり、文法というか形式というか、その全体なんだろうなと思うのでした。
boltanski2019.exhibit.jp