万引き家族

 言わずと知れた是枝裕和監督作品。Prime videoにて。
 フィクションを用いて、現実の社会課題を提示する。しかも、それをフジテレビと組んで、1、2年後に地上波ゴールデンタイムに放送される形で行う。そのこと自体は継続してなされたことで、目新しいことではない。精度や解像度は上がっているが、新しいというものではない。
 全編を観て、もちろん心動かされたり、感情移入してみたり、ハラハラさせられたり、映画の快楽的なものを味わったのだけど、私が持った印象としては、メインの視聴者としては私は想定されていないだろうな、ということだった。
 上述の通り、社会運動的な側面を持つこの作品は、おそらくは映画に描かれたような社会課題について、映画を観なければ知らなかったような人、その人をメインの対象としているのだろうなと。

万引き家族

万引き家族

  • メディア: Prime Video