京都国際学生映画祭

 見てきた。12時から夜9時までぶっ通しで見てきた。
 最も印象に残ったのは、ドイツのブラックユーモアの聞いたOne Way Ticketという映画で、今まで見た映画から、僕のイメージとしては、海外のユーモアは日本人に(僕だけ?)合わないというのがあったんだけれども、この作品は、文句なしにおもしろかった。そのほかにも、限られた予算の中でつくられたとは思えないくらいに完成度の高い映画もあって、今年で3回目だが、行ってよかったと思わせてもらった。が、しかし、昨日見たAの「質」から比べると見劣りをし、やはり映画で食っている人の作品の域には達していないという印象を持った。
 今日の最後のプログラムである井土紀州を監督に、吉岡文平をプロデューサーに迎えて、学生たちで作り上げた映画「蒼ざめたる馬」の上映、メイキングの上映、制作側のディスカッションはとても有意義だった。作品そのものはイマイチ(笑)だったが、メイキング、ディスカッションのおかげで、1つの作品をつむぎあげるのに要される労力というのが手に取るように判った。正直、作品自体よりもメイキング映像のほうが傑作だと思う。制作側の息づかいまでが本当に伝わってきた。映像が命を持っていた。