2005-01-12から1日間の記事一覧

小春日和

上で少し触れたように金井美恵子の小春日和を読んだ。口述筆記みたいなしゃべり言葉で綴られた作品で、ストーリーの進め方とかは違うのに、なぜか保坂和志を思い浮かべる文章だった。ま、保坂よりも金井のほうが先に書いているけど。 ところどころで、主人公…

言葉、について

文学界1月号と2月号に掲載されていた、高橋源一郎のニッポンの小説を読んだ。これはコロンビア大学で2002年に行った講演を文章に起こしたものみたいだが、すごく興味深かった。 最も印象に残ったのは、JJに連載されている吉田修一のキャラメル・ポッ…