もののけ姫

　もののけ姫を見た。２回目くらい(？)。前見たときはあんまり意味がとれなくて？？？という感想だったので、今回は腰を落ち着けて見てみた。
　あれ、そんなに難しくない・・・と思った。人間界⇔非人間界の対立があり、その間に存在するアシタカとサン。この２人の葛藤を軸に、人間というものの本質的な醜さや、自然(人間を除く)の大きさを、ストーリーにのせて描いている。簡単に(安易に)言ってしまえばこんなもんだろう。
　気になったのは、言葉遣いだ。結構集中して見たので、古語的な言い回しと現代語的な言い回しが混在しているのがなんか気になってしまった。確かにストーリーそのものの流れには関係ないのだが、それを受け取る側が受け取りやすいように手を尽くしてほしいと思う。それが「作品」というものでしょ。
　最近思ってしまうのは、やはりアニメはアニメでしかないということ。今回はビデオを自宅のテレビで見たので問題なかったのだが、劇場で見たら多分画面の粗さが気になっただろうし、圧倒的な自然を提示するにはアニメでは不足だし・・・。僕自身の想像力で補えばいい、想像力が足りないと言ってしまえばそうなのかも知れないが、アニメはリアルな描写をするのにはやっぱり向かない。
　でも宮崎駿の言いたかったことは分かるし、ずれてもいないと思う。物語としては良くできているし面白いと思う。

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