さよならテレビ

 東海テレビ(FNN)報道部のディレクター土方宏史が監督を務めた「さよならテレビ」。ユーロスペースで。
 テレビ業界の人間でない私にとって、制作者の顔が見えて葛藤が描かれていて、それなりなレベルで編集(演出)されているんだから、そりゃ面白いですよ。でもこの番組はテレビで放送されるべきだろう。この内容を突きつけるべきは、テレビ制作側の人間や、逆に「マスゴミ」と罵って憚らない視聴者?であって、千数百円払って映画館に来る人ではなかろう。
 また、終盤の種明かし的部分は千数百円払って映画館にわざわざ観に来る人には蛇足。この作品を観に映画館に来る種族は、ドキュメンタリーの虚構性なんて百も承知でしょう。
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