國分功一郎著、暇と退屈の倫理学。文庫で。途中中断を含んで1年くらいかけて読んだのか。
尊敬の念を持ちながら、過去の偉人たちの考察を批判的に論じる様を並走して読むことになる。偉人たちの議論の破綻と各種引用を繋いでいき、論を進める様は鮮やか。
読み進めると消費と浪費を比較することになるのだけども、自分がいかに消費社会の論理に飼い慣らされているかと、自分がいかに考察していないかを思い知らされるのでした。
年を重ねたからか、哲学史・思想史の面白さに目覚めつつあり、(読み進めるのに苦労して途中中断したものの、)読んでよかったな、と思う。